さまざまな笑顔加工アプリで能面を笑顔にしてみました
笑顔加工アプリ特集
前回のコラム「人工知能に学ぶ魅力的な笑顔の作り方」では、スマートフォンのアプリ「FaceApp」を使って笑顔について考えてみました。
FaceApp以外の表情を笑顔に加工するアプリについて調べたところ、全部で3件のアプリに同様の機能を確認できました。
今回は、FaceAppで登場してもらった能面(女面「増女」東京国立博物館)に適用して笑顔の加工に挑戦しました。
どんな笑顔にすることができるのでしょうか。
Cymera(SK COMMUNICATIONS Co.,LTD)

Cymeraのアイコン
SK COMMUNICATIONSのCymeraは写真のレタッチアプリです。
本格的な微調整を行うというより、SNS等に向けた気軽な調整がメインで、メニューの階層が深くならないように使いやすく工夫されています。
無料です。
加工手順
- 「美容」を選択
- 「スマイル」を選択
- スライドバーで笑顔の度合いを調整
比較
それでは、笑顔の度合いを最小と最大にしてみましょう。

左:笑顔度 最小(加工なし)/右:笑顔度 最大
笑顔度が最大でも「少し笑っている」程度の控えめな加工度合いとなります。
能面相手にはやや控えめすぎるという印象もありますが、逆に考えれば加工をしすぎることがないので、写真の加工に慣れていない人でも安心して使えそうです。
Adobe Photoshop Fix(Adobe)

Adobe Photoshop Fixのアイコン
Adobe社の画像修正アプリ、Adobe Photoshop Fixはパソコン用の本家Photoshopのモバイル版といったところで、様々な画像の加工を行うことができます。
様々な機能の中に笑顔を作ることができる機能があります。
無料です。
加工手順
- 「ゆがみ」を選択
- 「顔」を選択し、画像の口の上の「○」を選択
- スマイルを選択
- スライドバーが表れますので、それを動かすと笑顔の度合いが調整できます。
比較
それでは、笑顔の度合いを最小と最大にしてみましょう。

左:笑顔度 最小/右:笑顔度 最大
最小は口がへの字に近づいてより無愛想に、最大にするとにやりとした笑顔になりました。
どちらも無理のない範囲に収まっていると感じました。
無愛想にするという修正を何に使うのか考えましたが、たとえば真面目な証明写真にしたいのに、少し口元が緩んでしまった場合に利用できますね。
利用にはアカウントの登録が必要という点と、機能が複雑という部分で若干ハードルが高くなっているかもしれません。
Snapseed(Google)

Snapseedのアイコン
SnapseedはGoogleのフォトレタッチアプリです。
AdobeのPhotoshop Fixと同様、さまざまな加工メニューがあります。
無料です。
加工手順
- 「最下段、顔「ポーズ」を選択
- 調整アイコンを選択
- 「スマイル」を選択
- 上部のバーで笑顔の度合いを調整
比較
それでは、笑顔の度合いを最小と最大にしてみましょう。

左:笑顔度 最小/右:笑顔度 最大
前の2つのソフトと比べて最も笑顔度の幅が広いです。
ただしその分不自然な笑顔になりやすい印象があります。
今回紹介したいずれのアプリも、無料であり、かつ、Android版、iPhone版がリリースされておりますので、お好みに合わせて使ってみてください。
FaceAppと比較

FaceAppのアイコン
前掲のFaceAppの画像と今回紹介した3つのアプリとを比較すると、FaceAppだけ全く異質だということに気づくと思います。
今回紹介したアプリは元画像の口元にカーブをつけるだけの微細な修正にとどまる一方で、FaceAppでは元画像自体を人工知能が生成した画像と合成して大笑いを生成しています。

FaceAppのSmile2フィルタ適用
まとめ
以上、今回は笑顔加工アプリの紹介でした。
皆さんが使ってみたいというアプリは見つかったでしょうか。
振り返ってみると、FaceAppのアルゴリズムは笑顔生成業界に一石を投じるものだったのではないでしょうか。
当コラムでは、今後も笑顔生成技術に注目していきたいと思います。
他にも、BeautyPlusやSNOW、LineCamera等で同様の機能があるとネットで発見したのでアプリをダウンロードして試しましたが、見つけることができませんでした。
もしご存知の方がいらっしゃったらご一報いただければ幸いです
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