M-1グランプリ2021の笑い声・拍手を分析!
笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」を使ってM-1グランプリの笑い声を解析します。
コロナ禍の状況を鑑み、今回は笑い声に加え拍手の区間も計測対象に含めることにしました。
最終決戦
最終決戦の笑いや拍手の発生状況を見てみましょう。
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グラフの縦軸は笑いや拍手の音量、横軸は時間です。
最大の音量部分には、下矢印(↓)をつけています。
インディアンス(1票獲得)の漫才は、他の2組より短時間でしたが、 大きな笑い・拍手がたびたび起きていたことがわかります。
短時間の大笑い度合いを示す最大音量指数は81、笑い・拍手の総合的な音量のクオリティを示す音量密度スコアは89.1でした。
優勝した錦鯉(5票獲得)の漫才では、 大きな笑い・拍手が3組中で最も多かったことが見て取れます。 最大音量指数は88で音量密度スコアも95.1と、いずれも3組中で最大でした。
ファーストラウンドを1位通過したオズワルド(1票獲得)の漫才では笑い・拍手の音量、長さともに小さかったことが見て取れます。
最大音量指数は35、音量密度スコアは72.2でした。
以上、笑い・拍手の分析から見ても、錦鯉の優勝は文句のつけようがないものでした。
実は惜しかった?コンビ
笑い・拍手の観点からファーストラウンドで惜しかった漫才を見てみましょう。
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ランジャタイの「漫才」では多くの笑い・拍手が起きており、最大音量指数は89、音量密度スコアは99.6でした。
これは今大会で一番のスコアです。
結果はご存知のように従来の漫才の枠を超えたパフォーマンスであり、審査では最下位(10位、628点)でした。
かつてのマヂカルラブリーのように、彼らのスタイルが漫才として一般に認められれば有力な優勝候補となるでしょう。
惜しかったのはモグライダー(8位、637点)です。
最大音量指数は70とやや物足りないものの、多くの笑い、拍手が起きており音量密度スコアは91.1でした。トップバッターでなければ最終決戦に残るチャンスはあったかもしれません。
真空ジェシカ(6位、638点)は、最大音量指数は84、音量密度スコアは90.6とハイスコアでした。
後半にかけての盛り上がりもよく、もう少し得点が上がってもおかしくない笑い・拍手のクオリティだったと思います。
瞬間最大の笑い・拍手
最後に、ファーストラウンドで特に大きな笑い・拍手が起きた漫才を見てみましょう。
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ランジャタイの3分付近のムーンウォーク部分で最大音量指数89の大きな笑いが起きています。
ゆにばーすの2分50秒付近のもみ合い部分では、最大音量指数87の笑いが起きています。
ロングコートダディの2分50秒付近で再び「肉うどん」を言い渡される部分は最大音量指数86の大笑いが起きています。
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