AIで審査するM-1グランプリ2020

【M-1グランプリ2020】AI解析 M-1グランプリ

M-1グランプリ2020をAIで審査!

昨年に引き続き、お笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」を使って、2020年12月20日(日)に開催されたM-1グランプリ2020を審査しました。

AIはどの組を一番「ウケた」と判定するのでしょうか。

ファーストラウンド10組のウケタ指数は?

M-1グランプリ2020の決勝戦に勝ち上がったのは、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ 、錦鯉、ウエストランドでした。

この9組に敗者復活枠のインディアンスをくわえた10組が第16代王者を目指して戦いました。
例年通り持ち時間は4分で、7名の審査員のつけたスコアの高かった3組が最終決戦に進出します。

AI「UKETA(ウケタ)」が計算した「ウケた指数」をご覧ください。

【M-1グランプリ2020】笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」が計算したファーストラウンドの各組の「ウケた指数」のグラフ
【M-1グランプリ2020】笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」が計算したファーストラウンドの各組の「ウケた指数」のグラフ

AIの算出した「ウケた指数」の合計(グラフの縦棒に相当)は、1位:おいでやすこが、2位:マヂカルラブリー、3位:錦鯉となりました。

AIが算出した「ウケた指数」ランキング
  1. おいでやすこが
  2. マヂカルラブリー
  3. 錦鯉

プロのお笑い芸人の審査は、1位:おいでやすこが、2位:マヂカルラブリー、3位:見取り図でしたので、2位までの順位は一致しています。
ちなみに、4位は錦鯉でしたので、審査員も高く評価していることがわかります。

審査結果
  1. おいでやすこが(658点)
  2. マヂカルラブリー(649点)
  3. 見取り図(648点)
  4. 錦鯉(643点)

なお、今年度からウケた度合いを計算するアルゴリズムを改良しました。

従来重視していた笑いに関する特徴量(Wr)に加え、それ以外の特徴量(Pt)も加味することにしました。
また、解析区間の判定方法の変更もあって、より精度の高い審査が可能となりました。

実際の審査順位とAIが付けたの審査順位との平均誤差は1.2位でした。

対して、実際の審査順位と人間の各審査員の付けた審査順位との平均誤差は1.62位でした
(上沼1.6、松本1.7、礼二1.1、志らく1.5、塙1.7、富澤1.7、巨人2.1)。

実際の審査の順位を推定するという課題を設定するならば、AIは人間より高精度に推定できているということになります。

人間とAIとの審査のズレが最も大きかったのは、出演順が最初だったインディアンスの審査でした。
審査員はインディアンスを7位としましたが、AIは4位と判定しています。

逐次審査・修正不可というM-1の審査方式のむずかしさもあるのでしょう。
序盤の審査では後の組の審査での採点幅を確保するために、 たとえウケていても審査員は低めに点数を付けざるを得ないのです。

最終決戦3組のAI審査

おいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図の3組で争われた最終決戦のAI審査の結果は以下の通りです。

【M-1グランプリ2020】笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」が計算した最終決戦3組の「ウケた指数」のグラフ
【M-1グランプリ2020】笑い採点AI「UKETA(ウケタ)」が計算した最終決戦3組の「ウケた指数」のグラフ

AIが算出したウケた指数の合計は、1位がマヂカルラブリー、2位がおいでやすこが、3位が見取り図となりました。

AIが算出した「ウケた指数」ランキング
  1. マヂカルラブリー
  2. おいでやすこが
  3. 見取り図

実際の審査結果は、1位がマヂカルラブリー(3票)、2位がおいでやすこがと見取り図(ともに2票)でした。 AIの指数でみると各組の差は開いているように見えますが、投票結果は僅差でした。

審査結果
  1. マヂカルラブリー(3票)
  2. おいでやすこが(2票)
  3. 見取り図(2票)

みなさんの好みの漫才はどのような評価だったでしょうか。

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WARAI+ではAIのチカラを活用することで、公平な審査の実現、審査員の負担の軽減をできればと考えております。

2021年もさらに進化を進めてまいりますので、ご用命の際にはお気軽にお問い合わせください。

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