【AI審査】どの組が一番ウケた?M-1グランプリ2019
M-1グランプリ2019をAIで審査!
昨年に引き続き、お笑い採点AI「UKETA」を使って、2019年12月23日(日)に開催されたM-1グランプリ2019を審査しました。
AIはどの組を一番「ウケた」と判定するのでしょうか。
※当日は、WARAIplusのtwitterアカウントにて、リアルタイムで審査結果のtweetをしました。
決勝戦10組のAI審査
M-1グランプリ2019決勝戦に残ったのは、ニューヨーク、かまいたち、すゑひろがりず、からし蓮根、見取り図、ミルクボーイ、オズワルド、インディアンス、ぺこぱの9組です。
この9組に敗者復活枠で選ばれた和牛をくわえて10組で決勝戦がおこなわれました。
決勝戦の持ち時間は4分で、10組中審査員の評価の高かった3組が最終決戦に進出します。
まずはAIが集計した「ウケた時間」です。
M-1グランプリ2019決勝のAI審査(ウケた時間)

AIが「ウケた」と判定した時間は、1位がぺこぱ、2位がかまいたち、3位がミルクボーイとなりました。
プロのお笑い芸人の審査が、1位ミルクボーイ、2位かまたいたち、3位ぺこぱでしたので、最終決戦の進出者はAIの判定と一致しています。
なお、人間の審査とAIの審査との順位差を平均してみると、1.4位でした。
AI審査もプロ顔負けの審査に近づいているのではないでしょうか。
それぞれのネタの時間(芸人の話し始め~終わりまで)は、最長でぺこぱの4分48秒、最短ですゑひろがりずの3分58秒と差がありました。
このような場合は、「ウケた時間」をネタの時間で割った「ウケた時間の割合」を比べるとより公平になります。
M-1グランプリ2019決勝のAI審査(ウケた時間の割合)

AIが算出した「ウケた時間の割合」の順位は、1位かまいたち、2位ぺこぱ、3位ミルクボーイとなりました。
この3組も、順位は異なりますが、プロの審査員が判定した最終決戦の進出者と一致しています。
AIが一番苦手としたのは、和牛の審査でした。
プロの審査員は和牛を4位と判定しましたが、AIは7~8位と判定しています。
人間の判定は「どれくらいウケたか」に加えてネタの内容など、より複雑な要素を加味して審査をしていることが伺えます。
最終決戦のAI審査
ぺこぱ、かまいたち、ミルクボーイで争われた最終決戦のAI審査の結果は以下の通りです。
M-1グランプリ2019最終決戦のAI審査

AIが算出したウケた時間とその割合は、いずれも1位がぺこぱ、2位がミルクボーイ、3位がかまいたちとなりました。
それに対してプロの芸人の審査結果は、1位がミルクボーイ(6票)、2位がかまいたち(1票)、3位がぺこぱ(0票)でした。
「ウケた」ぺこぱ以上のものを、ミルクボーイが発揮し優勝しました。
WARAI+では今回の結果も学習に加え、さらに精密な審査ができるようにAIを進化させていきたいと思います。
今回用いた評価法以外にも、WARAI+では爆笑の単位「UKETA」などさまざまなお笑いの評価法を考案しております。
AIのチカラを活用することで、少しでも審査員の負担を軽減できればと考えております。
【WARAI+からのお知らせ】
- 「今年一番ウケたネタ大賞2019」(関西テレビ)でお客さんがどれくらいウケたかを計測しました。放映は12月28日(土)予定です。M-1グランプリに出場したかまいたち、からし蓮根、見取り図を含め、ミキ、ジャルジャル、笑い飯など豪華芸人が出演しました。12組の中からUKETAを使って笑いの量を競いました。誰が一番ウケたのか?ぜひご覧ください。司会はブラックマヨネーズです。
