日々の笑いをドンドン生み出す!5W1Hなライフスタイル

日々の笑いを増やすには?
健康に良いことがわかってきた「笑い」。
そんな「笑い」を日々増やすためには、お笑い番組を見ればよい、という考えをお持ちの方もいるでしょう。
しかし、どんなに笑えるお笑い番組でも同じものを繰り返し見ると、面白さは低減し次第に笑えないものになってしまいがちです。
これは、笑いが予測との「ズレ」(不一致)を契機として起こることが一因です。
最初は腹がよじれるほど面白い映像でも、何回も視聴し予測がつくものになれば、「ズレ」が生じなくなるため笑えなくなるのです。
今回は、日々ズレを作って笑う方法として、「5W1Hゲーム」を活用とした笑いの増やし方をご紹介します。
笑いを生み出す不思議な5W1Hゲーム
5W1Hゲームとは、「いつ(When)」「どこで(Where)」「だれが(Who)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どうした(How)」の6項目について記入した紙を参加者が持ち寄り、
それぞれをばらばらに組み合わせて新しい文章をつくって遊ぶゲームです。
小学生のときに、このゲームで遊んだことのある人も多いでしょう。
別々の人が考えたフレーズがランダムに組み合わせられるので、でたらめな文章が出来上がります。
しかし、時折、「平安時代に、コンビニで、イチローが、チョコレートを、かっこいいので、食べた」のように、なんともユーモラスな文章が出来上がります。
本来関係のない語句の組み合わせを生成して文章にするだけのこのゲームが、なぜ笑いを誘うことにつながるのでしょうか。
笑いはズレから生じることがある
笑いの発生理論の一つに、笑いは「予想」とのズレをきっかけとして生じるというズレの理論(不一致理論)があります。
人間は常に、たぶんこうなるだろう、という予想をたてながら行動し、流動的な環境に柔軟に対応しています。
もしこの「予想」が外れてしまった場合、わたしたちはまず驚き、その予想外のことに対応できるよう準備します。
そして、この「予想」が外れた原因が不安を感じさせるものであれば「恐怖」という感情につながり、それが安心できるものであれば「笑う」のです。
例として「夜道で誰かが後をつけてくる!と思って必死で逃げたら、その正体はお父さんだった……」という状況を思い浮かべていただければわかるでしょう。
頭の中で生じた驚きやそれに対応するための準備は「お父さんだった」という安心を得ることによって突然不要になります。
このとき、「笑い」という、何も考えない「身体優位」の状態を半ば強制的に作り出すことで、人間は効果的に頭の中をリセットしていると考えられています。
笑いの理論の詳細については別の機会にご紹介するとして、笑いはズレがきっかけとして生じることがあるのです。
5W1Hゲームを利用して笑いを増やそう
笑いを増やしたい人は、いつもやっていることを一つ思い浮かべ、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どうした」のうちの1つを変えて挑戦してみましょう。
つまり、「いつもとは違う時間・時期に」「いつもとは違う場所で」「いつもとは違う人と」「いつもとは違うことを」「いつもとは違う理由で」「いつもとは違うやり方で」に置き換えて挑戦してみるのです。
この変化が笑いを生み出すための効果的なズレとなるのです。
たとえば、食事を例にすると、「朝に」「庭で」「旧友と」食事を楽しんだり、「アフガン料理を」「ダイエットのため」「音楽を流しながら」挑戦したり。
普段とあまり変わらないことをしているようでも、いずれかの項目が変わるだけで、新しい刺激となり笑いが生み出されるのです。
笑いは、不真面目な人にたくさん生じるわけではなく、新しいことに挑戦する人ほどたくさん生じるものとも言えるでしょう。
まとめ
5W1Hゲームは笑いの発生理論にのっとった笑いを生みだすのに最適な遊びです。
覚えるのが苦手な人は、日記等に「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どうした」という欄を設けて記録しておくのもおすすめです。
みなさんの笑いが生み出されやすい、「お気に入りの組み合わせ」を見つけてみてはいかがでしょうか。